リーダーとしての原点①
とある地方の野球場。
外野の観客席は全てすべて芝生、電光掲示板などこの地方にはまだない。
外野は天然芝。というか雑草もちょいちょい生えている。
そんな中、私が主将として率いるM高校対M工業の夏の大会一回戦は行われた。
直前の春の大会には、同カードをコールドで制した我チームは、所詮は甲子園までの"通過点"だと考え、その後のトーナメントを勝つための戦略を着々と考えていた。
さぁ、プレイボール。
我チームは地区No1の進学校、男女半々の応援で黄色い声援も飛ぶ。
一方相手校は工業高校で男子学生が8割以上。
漢の太い声が飛び交う。
試合が始まると私はすぐに異変に気がついた。
メンバーの顔が、完全に緊張している。
我チームでは夏の大会を始めて経験するメンバーがほとんど。
進学校がゆえに、練習時間は平日2時間、私以外の部員は練習終わりに塾に通い、文武両道を徹底。(多分、塾でも寝ていたと思うが)
勉強なんかええから、もっと練習しよう!
本当に甲子園に行きたいんか?
絶対に勝とう!
強豪校を食う、練習時間ではない。
結果で示す。そう信じてチームを作り上げてきました。
春の大会では圧勝している相手。
我チームを勢いに乗せるには絶好の相手だと思いました。
次回に続きます。